ゴキブリ写真の撮り方

生き生きとしたゴキブリ写真の撮り方

コギブリの写真を撮りたいのですが、殺虫剤を使うとひっくり返り足を組んだように固まりイキイキした写真が撮れません

ゴキブリの写真の撮り方

昆虫写真の世界には、どうしても避けて通れない被写体があります。
それはゴキブリです。


嫌いな人のほうが多いゴキブリですが
「資料として」「記事用として」「リアルな生態写真として」撮影しようと
思うと意外と難易度が高い被写体です。
しかも彼らは、死ぬとひっくり返ります。
そして、足を組んだような状態で固まる
写真にすると、どうしても「既にお亡くなり感」が出てしまう。


つまり、
自然な姿で撮るには、生きている状態で動きを止める必要がある
という、なかなか難解な問題が発生します。


なぜそのまま撮れないのか

ゴキブリは非常に素早く、警戒心も強い昆虫です。
ライトを当てた瞬間に逃げ、ピントを合わせる前に消えます。
ケースに入れた状態でも動いてないようで触覚などが動きブレる。


・夜行性
・高速移動
・隙間に潜る
・フレームアウトの達人
・触覚が意外と動いている


そのため、昆虫撮影では昔から
一時的に低温で動きを鈍らせる方法
が使われることがあります。


これは昆虫全般で行われる手法で、
冷やすことで活動を一時停止させ、
撮影後に常温へ戻すと再び動き出します。


最大の壁:低温にするやり方

生け捕りにしたゴキブリを
昆虫ケースに入れて
低温状態にするのには?
以下、順を追って説明します


ゴキブリの撮影手順(現実的な方法)

1. 生け捕り

透明な瓶やケースで捕獲します。
壁に居たらゆっくり上からケースかぶせた後、
下敷きなどを壁とケースの間に
滑り込ませて蓋をします


2. 密閉できる昆虫ケースへ

フタのしっかり閉まる昆虫ケースなどに入れ替える


3.低温する→ 冷蔵庫へ(短時間)

野菜室など、温度が低すぎない場所に
数分〜10分程度。


昆虫は低温で動きが鈍くなります。
完全に凍らせる必要はありません。
むしろ凍らせないでください。


冷蔵庫には
野菜と飲み物と
ゴキブリが入っている。
という精神的ダメージを受けます


4. 撮影

動きが鈍くなったのを確認したら
背景を整えて撮影します。


おすすめ
・白背景
・黒背景
・床再現
・マクロ撮影
・望遠レンズで全体にピントを合わせる


低温状態だと
自然な姿勢のまま静止するため
ひっくり返らず撮れます。

5. 常温へ戻す

撮影後はケースごと常温に戻します。
しばらくすると動き出します。


逃がすかどうかはあなた次第ですが
撮影後には少し愛着が芽生えています


衛生面について

一応まじめに書きます。


・必ず密閉ケース使用
・食品に接触させない
・撮影後はケース洗浄
・冷蔵庫内も気になるなら拭く


理屈では問題ありません。
しかし感情は理屈で動きません。

撮影者の本音

ゴキブリ撮影とは、
技術より
精神修行
です。


シャッタースピードより
覚悟
です。


そして最大の壁は
機材でも構図でもなく


冷蔵庫に入れるとき
です。

まとめ

ゴキブリを自然な姿で撮るには
低温で一時的に動きを止める方法が有効です。


しかしその工程で
食品用冷蔵庫を使うことになり、


撮影者は
衛生観念
理性
感情
家族の視線
と戦うことになります。